インタビュー

Posted on 2016-01-12
リスクを背負った強み


株式会社Women's Future Center 代表取締役 栗本 恭子

株式会社Women’s Future Center 代表取締役 栗本 恭子

JR奈良駅を降り立って徒歩2分、アクセス至便なWomen’s Future Centerがあります。その名の如く『女性の未来を真ん中に』をスローガンに、『女性の力を最大限に活用できる環境と仕組みを作る』ためのコミュニティカレッジをはじめ、キッズスペース付きコワーキングスペース、シェアオフィスの運営、起業支援、Webコンサル&制作、デザイン、講師派遣等の事業を展開されています。
起業前からのいきさつ、アンチ補助金派である理由や栗本さん自身の子育てやご夫婦関係についても迫ってみました。

取材と文 宮崎純代

仮オープンの日に起業パートナーと決別。

———貴社Women’s Future Centerを準備される頃の話からお願いします。

0022013年末に起ち上げを決め2014年5月オープン予定に向けてまずは会員さんの募集を開始しました。それと並行して、資本金を増やすためにホームページ制作の仕事をバンバン受けていました。自社サイトは放置のままだったぐらいですね。そして開業に必要な最低限のものを揃えて5月に仮オープンしたのです。

ところが、その仮オープンの日に、共同経営をしようとしていたパートナーに「私、やりません。お金も出しません。」と言われました。

彼女は、やりたいことが他にあって、それが上手くいき始めたのでそちらでやっていきたいと。

そのことは薄々感じてはいたので、揃えなきゃいけないものは自分でお金を出してはいたのです。とはいえ面と向かって一緒にやらない宣言をされたのはかなりショックで心の傷になってしまいました。

でも、そんなことがあったなかでもその時、会員さんが70人集まったのです。

登録会員100人でスタート、市長さんんもいらっしゃった

——会員さんは、どうやって集めました?

前提として子育て支援を長年やってきたネットワークがあり、ネット上では、Facebookでの情報発信をしました。企業理念や想い、つまりなぜこのような事業をしようとしているか、Women’s Future Center(以下WFC)がどんなもので、何を目指しているかということをアピールして、ほぼ毎日アップしていました。

やはりそのようなこと(女性が活躍できる環境や仕組み)を求めている方が非常に多かったのです。

登録会を数回やりましたら、オープニングの一日前に丁度会員さんが100人になりました。

オ—プン当日は、大和郡山市の市長さん、生駒市の市長さん、奈良市の市長さん、主婦が起ち上げた民間の会社に公務で忙しい市長さんが3人も来てくださいました。

———凄い。

とても期待されているんだなあと思いましたね。その期待に応えなければいけないのでそれから必死ですよ。

創業補助金は頂きましたが、とにかく『自立した経営で女性支援をしていく』のが弊社のポリシーなので、最初は、Webの仕事やライティングのお仕事をどんどん受けて現金を稼ぎつつ、ここWFC自体の経営をしていくかたちで回していました。
そのうち企業様へのWebやコンテンツを合わせたサービスや様々なサポートのための専門家派遣など大きなお仕事を頂けるようになってきました。

『場所』を持つ支援事業の本気度と強み

———数多くの女性起業支援や子育て支援がありますが、WFCの強みは、具体的にどういうところでしょうか?

003

ひとつは、Webの知識があることです。ホームページを作るだけではなく事業整理の段階からのコンサルティングから企業さんと向き合って作り上げる事が出来ることです。これは会員さんの事業にも反映できることですので、大きい強みです。

そしてWFCの何がいちばん違うかというと場所を持って活動している起業支援だということです。

場所を持って女性支援事業をするのは、固定費などかなりのリスクと覚悟が必要です。その覚悟したところにいろんな方が協力を申し出てくださるのです。

———家族に反対されませんでしたか?

親には、全く言いませんでした。夫には相談しました。共同経営する予定だったパートナーが去ってしまったことで、資本金が最初の予定の半分になったので、資金面で夫に協力してもらうかたちになりました。
そのうち私がNHKテレビのニューステラス関西とか新聞に出るようになって人づてに親にバレましたが何も言いませんでした。

———旦那様は自営か副業をお持ちですか?

いいえ、サラリーマンなのですが、事業計画書も借り入れ時の保証人の判子も黙って押してくれました。
サラリーマンといっても経営側の立場でもある役職に付いているので、経営について諭されたり、時々チェックが入ります(笑)。

———自立した経営支援というポリシーについて教えてください。

004NPOの子育て支援活動の経験があり、いろんなNPOさんを見てきているなかで、補助金や助成金に頼って経営しているところが多いのです。それだとそのお金が無くなってしまえば事業継続が出来なくなるわけですし、子育て支援の現場にいた頃は、行政のお金がどんどん減らされていくのを目の当たりにして、自立した経営、自立した女性支援が大事だと実感したのです。

ママさんを支援することイコール子育て支援だと思います。子どもに遊び方を教えるよりお母さんの心のケアをしてお母さんの心を安定させる方が、子どもにとっていい環境を作ることができるからです。

———栗本さん自身の子育てはどうですか?

夫は、子育てが一段落するまで家庭にいてほしいタイプだったのですが、出産してから1年も経たないうちに仕事復帰したかったです。
最初の子が発達障害で、1歳9ヶ月違いで生まれた子がひどいアレルギーで子育てそのものがかなりハードでした。
そのハードな生活に仕事をプラスするのは不可能な気持ちもあったのですが、やはり仕事がしたくて、最初に足を踏み入れたのが子育てのボランティアでした。
そのうちボランティアやNPOではなくちゃんとした仕事というカタチにしたい思いから女性起業塾で学んだり、場所を借してもらえることになったりとタイミングがトントン拍子に重なり起業して今に至ります。

———奈良の女性は高学歴で専業主婦率日本一位

一年半やってきたなかで、自分達が何をする会社なのか凄く考えてきたのです。私の出した答えは、女性が活躍するための環境と仕組みを作る会社にしようということで、出来たのがコミュニティカレッジです。

一つ目は、女性が経営者となって仕事を作り出す環境を作る起業支援。
女性が独立して人を雇用すると女性の思いが理解できる経営者が育つことになり女性が働きやすい環境が出来ます。
二つ目は、ステップ講座で、一旦仕事を辞めた女性が、もう一度企業に入って正社員として就職することをイメージしています。奈良は小規模の企業さんが多いこともあり、優秀な人材をマッチングさせて将来的には幹部になって活躍するような仕組みを作っていきたい。そのためにはまず企業インターンでマッチングさせる事を狙っています。

三つ目は、いずれ働きたいママ講座は、働きたい女性は凄く多いのですが、働き出してから家族の関係が悪化したケースも多いのです。
そうならないように働かない今だからできる自分の棚卸しであったり親子の関係、夫との関係の築き方を育んでいく土台を作るためのものです。

 

30秒動画

株式会社Women’s Future Center
奈良県奈良市三条本町3-9アモールビル1階
http://wfc-wa.com

 

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